このたび、関係者の方々及びFSW様のご協力により、
車いす障害者としては”初”のレースオフィシャルをやらせていただくことになりました。
根本的な理由は・・・
① 健常者は障害者と話したこともなく “障害者”という言葉のイメージだけが先行し、
どんな人間なのか、どこまで動けるのかがわからないし、聞く機会もない。
② 障害者側も具体的にどこまで出来て、どこからが出来ないのかを伝えていない。
長年バリアフリーとは縁遠かった現状のモータースポーツ界は、障害者の受入れに戸惑っているのも事実です。
JAF国内ライセンスもすべてが認められてるわけではなく、
A級ライセンスを取得したとしてもA級競技への参戦許可がおりないのが現状です。
ですが、「走りたい」「許可してくれ」だけでは、今までと変わらず、何も進まないことでしょう。
モータースポーツ界のバリアフリー化が進んでいない
要は“伝えていないから、相手はどうすればいいのかわからない”だけなのです。
ですが、ここで注意しなければいけないことは
「障害者が障害者の活動範囲内で”出来ること”をアピールしても、あまり意味がなく、
障害者が健常者の活動範囲に入っていって”出来ること”と”出来ないこと”を伝えることが重要」
そこから初めて、障害者の受け入れ対策を考え始めることが出来るのです。
それだけに今回のオフィシャル活動には重要な意味があると考えています。
ゆくゆくはモータースポーツに携わりたい障害者が、普通にオフィシャルが出来るような道が出来ればと考えています。
いろいろなことを乗り越え続けていけば、皆がサーキットに障害者がいることに”慣れていく”ものだと思います。
その”慣れ”こそが”バリアフリー”なんじゃないでしょうか。
始めは障害者にとって過酷な状況もあるかもしれませんが、
最終的には健常者と障害者にとって”一番いい形”を模索していくことになるでしょう。
とりあえず、モータースポーツバリアフリーレーシングチームの”斬り込み隊長”として頑張ってきます。
尚、オフィシャルは基本的に”お仕事”なので、写真は自分では休み時間しか撮る事が出来ませんのでご容赦ください。